Signature Life

雑記帳

認知の不思議

街を歩きながら、横文字の英語で書かれた看板が壁の切れ目から見えてきた。
ただし、その単語は逆方向から見えてきた。つまり、単語を形成する最後のアルファベットから順に目の前に現れていった。

このとき面白いなあと思ったのは、こうして単語を形成する最後尾のアルファベットから順に見えていくと、その単語を判別出来るまでにかなりの文字数が判明する必要がある、ということだ。
場合によっては、単語の頭文字である最前列のアルファベットが見えるまで、その単語をすぐに判別できないことにさえ気付いて愕然とすると共に、非常に面白いと思った。

E
T
A
V
I
R
P

上記のアルファベットの並びを、上から下へと読み取った時、果たしてどのアルファベットまで来た段階で単語を判別出来るか、試してみて欲しい。

数学的な順列の観点からみれば、単語を形成するアルファベットを単語の頭から読み上げても、お尻から読み上げても、難易度に変化は無いはずである。
ところが認知学的な観点(?)からは、人間は単語のお尻から読み取ると、単語の頭文字から読み取った場合に比べて、単語の判別に圧倒的に長い時間と多くの情報を要することが判る。
なんか面白い。

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