WeWork & SoftBank Vision Fund
ソフトバンクグループのCDSが上がり続けている。株価は直近では少し上げてきているし、株価の日足チャートの形状から今後数日は上げる可能性が高いと見るけれど、これも今後の数週間から数ヶ月の時間軸ではきっと大きく下げるだろう。
ぼくは孫正義が嫌いなので、今回WeWorkがIPOに失敗してファンドが大失態をやらかしたのは、はっきり言ってメシウマ以外の何物でもない。
だけど今回も本当に紙一重だったと思う。今回は紙一重で、ソフトバンクにとって不利な方向に振れたのが孫正義としては大きな計算違いだった。
彼の計算ではもちろん、紙一重で逃げ切ってWeWorkはまんまと上場を果たし、ファンドは綺麗に売り抜けて莫大な利益を上げるのと引き換えに、クソみたいなリスクを一般投資家に押しつけていたところだったのだ。
今まで何度もやってきた、孫正義の詐欺的手法の面目躍如となるところだった。
WeWorkの経営権をSoftBankグループが買収するとの報道がある。
WeWorkに関しては、SoftBankグループおよびSoftBank Vision Fundは損切りすべきだと思うけれど、どうやらますます深入りする模様。
ひとつのやりようとして、WeWorkの競合たるリージャスブランド擁するIWGも買収してしまって、世界のシェアオフィスの圧倒的最大手の地位をSoftBankグループが確立する手はあると思う。IWGの時価総額はおよそ5,000億円。
しかしシェアオフィスというのは、規模のメリットが少なく、参入障壁は低く、その点ではIWGの買収もあまり良い手ではない。
ぼくは昔は、孫正義を尊敬していた。
しかし自分自身がいろんな闇を経験して、詐欺師を見抜く目を少し養い、投資もやるようになって、孫正義は実はとんでもない詐欺師であると確信するに至った。詐欺師とはいえ、合法的ではあるのだけれど、物事は法に触れさえしなければ何をやっても良いとは言えないと少なくともぼくは思う。